2015年11月9日月曜日

「クラブ会議 〜考えの可視化にこだわって〜」

今日は通常の会議と違う方法を用いた。付箋を使って、思考を可視化。昔からある方法。ただ、これがこういう部活動の場面であったかというと疑問符がつく。グランドでしか表現の方法がないのなら、結局は技術の巧拙のみが前面に出る。こうなると、僕のように補欠の生徒、技術に自信のない生徒は厳しい立場になる。それは学校現場にはふさわしくない。
赤坂先生のメソッドからは少し離れ、今日はスクール形式で座る。書くことに重点を置いた活動なので机も用意。今日はこのスタイル。
1 冬場のトレーニングについて
チームとして、個人としての課題を設定。付箋に落とし込む。これを、テーブルに貼り付け、ギャラリートークの方法でシェア。学年で分け、差異も意識させながらシェアリングしていく。
そのあと、付箋の内容を受けてプレゼン。なぜそういうことを書いたのかを明確にしていく。漠然とした意見、いつものトレーニングに行きつく結論のはまだまだ改善の余地はあるものの「理由を考える」ということに意義を感じる。もちろん、良い意見も出た。
2 ○○へのアドバイス
これが良かった。仲間として、特定の誰かを想定してアドバイスを付箋に。これをその本人に届けさせる。他の誰かにまだアドバイスしたいなら、付箋を取りに来させて追加。これが思いの外、機能した。「え、この子に集まるのか」と思うような、試合に出たり出なかったりの生徒に付箋が集まる。体格や素質に生徒は非常に敏感で、それを伸長してほしい旨のアドバイスが乱れ飛ぶ。この時点で、非常にポジティブな空間。誰も否定的な気持ちにならずにアドバイスを重ねる。
厳しい意見も出る。これが良い。辛辣な意見を感情的ではなく、理性が働く状態でフローする。受信したほうも、客観的に自分というものを捉えられる。何より、付箋が集まること=周囲の期待と捉えられるため、生徒の表情が嬉しそう。部活動はこれでしょ、やっぱり。
いつも厳しい声をかけている後輩に、改めてアドバイス。後輩から先輩に助言。僕らの世代ではありえない光景。でも、これで良い。ふざける者がいるかも、と危惧したが杞憂。今日は茶化しておもしろい意見で場を和ませることもしなかった。絶対それが影響する。今日は生徒の表情からそう感じ、僕の存在を極力消した(立命館大の荒木先生の投稿にあった「姿を消す」という投稿に激しく共感)。
3 冬の目標
数値、期間、何を、を明確にして、ノートに書いてこようと宿題。明日が楽しみ。ここは時間が迫っていたので思い切って宿題にした。
今日はいつもの車座をやめ、とにかく「可視化」にこだわった。特に2のワークの付箋は、もらった生徒の意欲につながる。これは可視化のメリット。付箋の活動は社会人の研修でも用いられるが、多くは目的的。それが当人に届けられるワークであれば、こんなに機能するのになあと一人で想像していた。中学生は言葉にするのが恥ずかしい年代。あえてそこを刺激すりるような、仲間からの言葉を届けるワーク。ほとんど思いつきのワークだったけど、生徒の今後を観察して以後につなげたい。手応えはあった。
これを1月のFGセミナーで提案しようと画策。まだまだやれる気がするので、クラブ会議の有効活用、可視化のメリットを最大限に活かした部活動指導、というちょっと風変わりな提案につなげたい。

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